Once in a blue moon
あら。
まずは、初めまして。
演劇ユニット・ロカイユです。
訪れてくださってありがとうございます。
お会いできて嬉しいです。
そして、こんにちは。
これを書いているのは、ロカイユの主宰・脚本・演出の小田春です。
定期的に演出をしたり脚本を書いたり、ごく稀に役者をしたりしているので、どこかでお会いしたこともあるかもしれませんね。
変わった名前ですから、何となく知っているという方もおられるかもしれません。
その節は大変お世話になりました。
お変わりありませんでしょうか。
さて。
今回はご挨拶のにっきになります。
まずはロカイユの結成について。
話は少し前のことになります。
以前の私は「脚本を書く人間」と見做されている節がありましたが、この一年は何も考えずにぼんやり生きてきました。
伝えたいメッセージのための脚本も
好きな人のための脚本も
書きたいモチーフのための脚本も
全て書き切ったあと、ぱったりと何も思いつかなくなってしまったんですね。
「誰でも一生に一本くらいは面白い物語を作ることができる」
という小林賢太郎さんの言葉を思い出しました。
私は脚本家としての才はなかったけれど、凡人にしては三作もお披露目することができてラッキーだったなあなんて思ったり。
書かないのもそれはそれで、凪いでいていいなあなんて思ったりしていたのですが。
先日、後輩に会った際、
「もう書かないんですか?」
「(前作)楽しかったなあ」
「予定空けますよ」
なんて可愛いことを言われてしまいました。
…!
それが嬉しくて嬉しくて、何の勝算もないまま脚本を書くことを決め、それから怒涛の勢いでメンバーを決め、ユニット名を決め、Xアカウントを作り、ホームページを作り…
我ながらあまりにも浮かれすぎだと思います。
みんな忙しいのにうるさくしてごめんね。
それでも。
脚本を書くことで、愛しい人たちと再び関わることを許される。
こんなに報われたと思ったことはありません。
やはり私のモチベーションはどこまでいっても、何があっても、”人”なのだなあと思うと、少し自分に呆れながらも、何だか嬉しいです。
自分の中に変わらないものがあることに安心します。
ということで、最近は常に頭の中に脚本があります。
アイデアを見つけるためには世界を見る目を変えなければいけないということを、改めて強く感じます。
眼鏡をかけるように、カメラのピントを合わせるように。
何も書けないと思っていたのに、いざそうして目を凝らしてみるとぼんやりと白んでいた日常に鮮やかな色と音が戻ってきて、少しずつきらきらとしたアイデアの結び目ができています。
こんな世界を取り戻せたこと、後輩に感謝しなくてはなりませんね。
見つかるアイデアはというと、前よりも少し現実的になっていると感じます。
自分の中の変わったものについても分かってきたように思います。
変わらないものと、変わったもの。
私は今、どんな姿の生き物なのでしょう。
とても気になります。
今は夢を詰め込んだような構想が頭の中に広がっています。
「頭で想像できたものは、大抵実現できる」
これも確か、小林賢太郎さんの言葉です。
きっとそうだと思います。
幼少期の、ビーズのブレスレットを作ったときのときめきのような。
幸せすぎて指先が痺れるような日々です。
何も諦めず、妥協せず、一等美しいものを完成させたいと思います。
ぜひ、見ていただきたいです。
お会いできることを楽しみにしています。
またあなたに。
またいつか。
小田春でした。
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