少女Y

どうも、山崎です。

今回は、主催の春さんに声を掛けていただき今公演に参加させていただくことになりました。本当にうれしいです。演出を後悔させない、最高の芝居をします。


この日記で何を話そうか色々考えました。しーちゃんが頭のいいことを書いていたのでかっこいいから真似したくなったのですが、私は論理的な知識体系を持っていなかったようで唸っても何も生まれませんでした。なので今回は私の夏の思い出話を書こうと思います。




私がまだ小学生だったころ、親戚の住む地域で夏にお祭りがありました。そこには私の祖母の実家もあり、普段はだれも住んでいませんがそのお祭りの日は親戚一同その家に集まって夜ご飯を食べる慣習がありました。


その家には綺麗な庭がありました。この祭りは夏の終わりにあったのですが、その頃になると庭に植わる金木犀が咽るほど甘い香りを放っていました。たくさんの植木で緑の多い家でした。古い井戸があり、そこから汲みあげられた水で満たされた小さな池がありました。そこには白地に赤と黒の斑点が浮かぶ鯉と鱗がきらめく金魚が泳いでいました。家の裏にも小川があり、弟たちと足をつけて遊んでいました。


祭りの時間になるとみんなが道に出ます。そして日が沈む方の山を見ます。その方の道からだんだんと祭囃子が聞こえ始め、地域の子供たちが豊穣を祈願して踊りながら神社を目指します。ある年のその祭りの日、私は幼馴染を二人招きました。そうして三人で道の真ん中に寝転がって囃子を聞きながらたくさん他愛ない話をしました。




残念なことに、この祭りは私は中学生になるころには少子化でなくなってしまいました。そして集まる場所だった祖母の実家も数年前取り壊しになりました。

あの祭りの日だけは、良く知っている場所なのに夢の中にいたように何もかもが非日常でした。でももうあの頃を懐かしむものは一つも残っていません。それが寂しいです。



今回の公演の脚本を読んだとき、この美しさを可能な限り正確に観客の皆さんに届けたいと思いました。夢の中のような懐かしさだったり、つかみどころのない奇妙さをみなさんにも感じていただきたいです。


また次の日記があればお会いしましょう。山崎でした。

演劇ユニット・ロカイユ

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